BMWミニの経緯
1994年ローバーグループを支配下に治めたBMWが、付加価値が高いミニ・ブランドをBMWの最新エンジニアリングにて現代的に蘇らせようと開発を開始した車が現在のBMWミニとなります。
BMWミニの開発当初は英国を拠点としてローバーが中心となって進められていたのですが、ローバーの経営悪化が激しくBMWはBMWミニを切り離しドイツにて再設計を行いBMWミニは2001年に発表されました。
BMWミニの日本での発売は3月2日に行われ、BMW Japanによってこの日をミニの日と名づけられました。
現行、2代目BMWミニ
現行のBMWミニは新体制のもと2代目となります。
2代目BMWミニはキープコンセプトのもと初代BMWミニのデザインを踏襲して2006年に市場投入されております。
オリジナルのミニ同様にBMWミニも変わらない事を美徳して2代目BMWミニは開発されましたが、各部に工業製品としての進化が見られます。
例えば初代BMWミニの特徴的なヘッドライト一体式のエンジンフードは製造コストなどの関係からか2代目BMWミニでは一般的な手法(ヘッドライトはボディ側に固定)となるなど、変化が少ない外観からは想像できない程に2代目BMWミニには初代BMWミニからの進化が各部に見られます。
トランスミッションに関しましは、初代BMWミニに採用されていたCVTが廃止されており、そのかわりスポーティーなパドルシフト付きの6速ATが用意されております。
BMWミニ・クラブマン
2代目BMWミニにはBMWミニとして初めてとなるエステートボディー(ワゴン)の追加がなされております。
BMWミニの第3のボディータイプとなるこのエステートは、往年のシリーズ名から「クラブマン」と名づけられております。
BMWミニ・クラブマンの特徴は、「アシメトリック・クラブドア」と呼ばれる左右非対称ドアの採用です。
これは車体右側にのみ観音開きの小さなリアドアが追加されています。
さらにBMWミニ・クラブマンのバックドアは、5:5の観音開きドアとなっております。
またBMWミニ・クラブマンは、車体後端の隅を外板と異なる色で仕上げることが可能となっておりオシャレな仕上がりとなっております。