世界に名立たる有名ブランド　フェラーリ　中古車

フェラーリ（Ferrari S.p.A）は、イタリア、モデナ県マラネッロに本社を置く自動車メーカーである。フィアットグループの傘下で、高級グランツーリスモ及び高級スポーツカーを専門に製造している。フェラーリ社としての処女作は、創業初年度の1947年に製造したレーシングスポーツ「125S」。跳ね馬のエンブレムを初めて装着した車である。その後、1948年に発表した「166インター」よりGTカーの少数受注生産を開始した。当時はボディはカロッツェリアに委託していたし、車体（シャシーとエンジン）のみを製作していた。北米市場向けに1951年「340アメリカ」 や1952年に「340メキシコ」など、次第に車種を拡げていったが、いずれも既存モデルのレーシングカーをデチューンしてロードカーに仕立て上げ、貴族や富豪などを中心に販売していたもので、すべてを自社で作ることはなかった。その後「250」シリーズで初めてレーシングカーを基にしない市販車の製造を開始した。初代「250」は「暑い」「うるさい」「乗り心地が悪い」「故障が多い」など不評が多かったという。しかしシリーズを重ねるごとに改良は進み、操作性や快適性は増して行き、当時「世界最速の2+2」と称された。その後フェラーリの市販車は品質や機能性を高めて行き、それと同じようにその価格は依然として高価なものであった。しかし、これらのフェラーリの市販車は、F1をはじめとするレースにおける活躍によるブランドイメージの向上や性能の高さ、デザインの美しさが高い評価を受けて、ヨーロッパや北米を中心に高性能市販車としての地位を確固たるものとして行った。結果として市販車は高い名声を勝ち取ったものの、過剰なレースへの投資や労使紛争などが響いて、1960年代には会社経営が苦境に陥り、合同合併を繰り返す大手ブランドのフィアット傘下に入ることを余儀なくされた。しかしそこはさすがのブランド。たとえ傘下に入ったとしても車の値段は下がらず、中古車を購入するにも最低500万は必要となってくる。