ロータスの中古車はとてもスピードが速いです

ロータスと聞いてどういった車種を想像されるだろうか。スーパー7やヨーロッパ、エランといった旧車やキットカーを思い浮かべる方が多いのではないだろうか。しばらく時代が経過すると、映画007のボンドカーでも有名になったロータス・エスプリやそのデザインを踏襲した新型エラン、そこからまた時代が経過すると、エリーゼやエキシージと言った現代を代用するスポーツカーが君臨している構図だ。一貫していえることは、シャーシにエンジンが勝ってはいけないという理念の下に、走りに特化した楽しみを見出すためのマシン製作が行われていることである。ライトウェイトスポーツカーと一言で言ってしまえばそれまでなのだが、およそ数十年前に販売されたヨーロッパやエランという車でさえ現代でも通用する恐るべき走りを見せる楽しい車なのは間違いがない。どの年代もエキサイティングなモデルが中古車市場で人気を博している。ファン層も広いがそんな理由がロータスにあるのはどういったところなのだろうかと考えてみたい。


およそヨーロッパは1メートルそこそこの車高しかない。数十年前のモデルもそうだが、現代のエキシージも車高が低い。国産モデルと比べようも無いくらい低いシート、乗り降りは大変である。例えてみれば、カートに乗っているようなアイポイントである。総じて低くするには訳があり、コーナーリングでの安定化を図っているためである。ドライバーの乗り降りはもちろん、買物や実用性を考えられてはいない。すべてはドライバビリティ、つまりはファントゥドライブのために設計されていると思ってよい。とは言え現代のモデルにはドライバーにとっても快適装備、エアコンなども充実してきたのも事実。ドライブをする上で快適な装備は必要になってきたということだろう。サーキットや峠道はもはや水を得た魚の領域。そのために生まれてきたマシンの、路面に吸い付くような走りと横Gを素直に楽しみたい。本格的に乗るためには、というより、本領を発揮させるには腕と体力を試される。しかしながら試してみたくなる、そんなファンな車なのである。