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欧州風のモデル　いすず　ジェミニ　クーペ　中古車

ジェミニクーペは、日本の自動車メーカーであるいすず自動車が販売していた3ドアクーペである。1974年11月登場した。車名の「ジェミニ」は英語で「ふたご座」の意味。形式名は1974年に登場した1,600ccガソリン車がPF50型、1977年に登場した1,800ccガソリン車がPF60型。そして1979年に登場した1,800ccディーゼル車がPFD60型というふうに別けられている。ベレットの後継車としての位置を明確とするため1975年までは「ベレット・ジェミニ」と名乗っていたなど、より後継車としての役割を果たしていたが、それぞれ独立したブランドにしたかったためそれを止める。ボディタイプは4ドアセダンと2ドアクーペの2種類。当初は1,600ccシングルキャブのSOHCエンジンを搭載したPF50型のみのラインナップであったが、ベース車両となったオペル・カデットそのままに逆スラントノーズを採用することにより、直線を基調にした欧州風の四角い角ばったボディデザインとなった。先代モデルたるべレットは基本設計の古さもあり、開発当初の本来の車格はともかく、ボディサイズは1970年代中期では廉価な「大衆車」クラスに位置していたが、ジェミニは開発年次の新しいカデットをベースとしたため、ボディサイズが大幅に拡大されていた。このため、日本の大衆車の代表的車種であるカローラ、サニーの当時（1974年）のモデルよりもエンジン、ボディとも一回り大きく、やや上位クラスにあった。売れ行きは当時としては珍しくなりつつある形と威厳があったためそこそこは売れたが、それでも最新のモデルたちにはかなわなかった。中古車は年式も古いため市場には全く出回っていないのが現状である。もし購入したいのであればベースグレードで我慢するか、または専門店に問い合わせるのが無難だろう。