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スピードが主役ではないポルシェ928　中古車

今までのポルシェは速さが売りの通称スモールモデルであったが、1977年に発売されたこの928はフラッグシップモデルとして発売された。V型８気筒の水冷エンジンをはじめとして全ての部品が自社製であり、安く見られたブランドイメージを払拭するために開発されたといっても過言ではないだろう。内装も豪華で、日本の国産車はこのモデルを見本に作られたとも言われている。しかしながら車体が大きいせいもあり、立ち上がりやカーブが苦手で、レースをするユーザーからは一線を置かれていたようだ。個人的には今までの路線を離れ、違うユーザー向けに作ったのは正解ではないかと思う。ある種、今までのユーザーは911系の存在で満足していた。だがそれを覆す存在を出すことによって、マンネリ化していた市場が活発になるのではないだろうか。確かにレース仕様ではなくなったかもしれないが、その引き換えに安定した長距離走行を可能にし、今までにない富裕層などを獲得できたことは否めない。人気だった911よりも高くなったので、価格自体は確かに高くなったかもしれない。しかしながら、安い車というイメージが定着しつつあったものを一蹴して、高くてもこの車に乗りたいというコアなマニアが出現したのだ。外見も一新し、特にリアは今までのモデルからかけ離れた形をしいており、魅了された人も多いのではないか。1978年のヨーロッパカーオブザイヤーも受賞したこのモデルは、ポルシェを高級車という道に引き戻してくれた救世主ではないかと私は感じる。928は、乗らずに所有しているだけでもそれなりのお金がかかる車だ。車が高いだけあって、たとえ中古車として安くで購入したとしても、かなり部品代など諸経費が高いという。車を購入する費用とは別に100万円はあったほうが良いと言われるほどだ。また任意保険は、車両の等級が最高ランクの8になり、ダイレクト系の損保ではリスク回避の為か車両保険に加入させて貰えない。もし購入を検討している人がいたら、軽い気持ちでは買わないことをオススメする。