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中古車でもメルセデスベンツ230Eは輝きを保つ

メルセデスベンツ230Eは、とにかくよく走る車だと思っているが、それだけでなく、外観の魅力も、いつまで経っても衰えない素晴らしい車だ。 メルセデスの素晴らしさは、一台の開発にじっくりと時間をかけ、実力のない車を決して作らないその姿勢にある。 今でこそ工場は北米やイギリスといった各国に広がっているが、ドイツ国内に限られていた頃に作られたモデルはまさに徹底した完成ぶりだったと思っている。 日本では１０万キロ走ったと言うと、うわーっという感じだが、本国では１０万２０万はざらに走れないと意味がないのだ。１年に５万キロも走っちゃったよなんていうのは日本にしかない表現だろう。 国土の広さはそれだけタフな車を求める。 それがこの性能の高さに繋がるベースだと考えると、ベンツの中古車が何年にもわたって何回も売られ、何人ものオーナーの手を経てなお輝きを保つ理由が分かって来る。 それこそ、本国ではオーバーホールを繰り返しながら５?６０万キロくらい平気で走った後に、お金のない学生が安くそれを買い取り、さらに１０万キロ走るんだと言う話を読んだことがある。 事実かどうかは分からないが、ありそうな話だと大いに頷いた。 日本で車のオーバーホールをする乗り手はどれくらいいるだろう？ 私は昔、ボロボロだがツインターボの軽自動車を買い取った時に一度したことがある。確か３万弱でできたはずだが、その車は廃番になったものだったので、どうにか長く乗りたくてメンテナンスに力を入れたのだ。 愛車が３万で調子を取り戻すなら安いものじゃないか？とその時は思った。 しかしその話をすると、「廃番になるような古い車に３万もかけるの？」という反応の方が多い。 それなら新しい車を買った方が良くない？というニュアンスで。 なるほどそれが一般的な考え方なのかと思うと少々悲しくなって来た。 毎日のように世話になっている車に、たかだか３万かけるのを惜しいとは思わないよと笑って返すが、車は、メンテナンスをしてやればしっかり長く走ってくれるものなのだ。 それが出来なくなりつつあるのは、大量消費のこの社会の流れが、消費を促すためにそうしているだけの話で。 その時流に乗せられたくない。乗りたくなければ、ベンツのようにしっかりと作られた車に乗るのが一番正しい解決法だと私は思っている。