中古車でも維持しやすいMGの小型オープンカーRV8

実は日本でとても人気が高かったのが、イギリスの自動車メーカーMGが、1993年から2年間、たった2000台しか生産されなかった、RV8です。現在でも日本で中古車が数台市場に出回っておりますが、実は生産された2000台のうち、75%は日本市場で販売されたという、とても珍しいモデルなのです。実はこのモデル、ちょうど開催された東京モーターショーで、展示したところ、瞬く間に注文が殺到したというのが、その背景になります。バブルがはじけたころとはいえ、日本でのオープンカーの人気が高かったことが、その原因といえます。ちなみに、本国などでは、とても高価な車ということで、敬遠されていました。さて、このRV8は、もともと存在していたMGBという車種を近代化して、販売したモデルになっています。エンジンは3.9リッターV型8気筒エンジンを搭載し、最高で190馬力を発生さえていました。このエンジンをフロントに搭載し、後輪を駆動させる、所謂FRのレイアウトを取っていました。


このエンジンに組み合わされるのが、5速のマニュアルトランスミッションになっており、FRレイアウトとともなって、軽快なスポーツ性能を発揮できるモデルになっています。さらにパワーステアリングを搭載していないとか、四輪独立懸架ではないなど、当時の車から見ると、設計が古かったりもしますが、そういったところも、日本では人気の的になりました。なお、中古車で購入する際に、部品の供給問題が発生しますが、確かに生産が終わってから、大分立ちますが、元々が汎用製品を数多く使って生産されていることもあり、ある程度までは、部品を入手することが可能です。これは一部を除いて、英国からの通信販売や、日本国内の並行輸入業者を通じて、まだまだ部品が調達できますし、日本国内にも愛好者が多く存在しますので、情報をうまく交換しながら、長く乗り続けられる可能性を秘めた、車なのです。古き良き伝統を残した、イギリスの名門MGの、2シーターオープンスポーツを入手でき安い環境ですので、一目見て気に入った方は、購入してみてもいいと思います。