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グランドツーリングの最高峰　ベントレーコンチネンタルGT　中古車

ベントレー・コンチネンタルGTはコンチネンタルRの後継となる2プラス2の4シータークーペである。2003年の発売から2010年までの7年間で約2万3000台が生産されたベントレー市場最高の成功作と言われる。それは創業から1999年末までの生産台数が1万6000台あまりだったことを考えてもよくわかる話だ。フォルクスワーゲンの傘下となったことからも、そのマーケティングが大きく変わったことを示す数字だ。この初代モデルはフォルクスワーゲン製の6リッターW型12気筒エンジンを搭載し、出力は560馬力、最大トルク66.3kgでこの巨漢を加速させた。内装はふんだんに本革と天然木を用いて伝統的な英国車の雰囲気を存分にかもし出すしつらえとなっている。まさに4シーターのGTとしては世界最高峰のモデルといっても差し支えないであろう。前輪ダブルウィッシュボーン、後輪マルチリンクのサスペンションもオーソドックスながらしっかりとした乗り味をささえてくれる足回りとなっている。


さてこのクルマは、2011年にモデルチェンジを果し2代目が登場している。ただ、一見しただけでは殆どマイナーチェンジなのではないかと見まごうばかりのよく似たデザインではあるが、ボディパネルは一新され、パワートレインやシャーシーにも大幅に手が入っている。インテリアの意匠も変更が施され、センターコンソールを中心にT字型で左右対称のベントレーならではのデザインはそのまま活かされながらも、初代よりさらに立体的な形状とされ、素材の質感もさらに向上している。また後席はさらにレッグルームが拡大しゆとりをもって着座することができるようになっている。2代目のコンチネンタルGTは4WDとなったためトラクション能力は更に拡大し、安定感も一層高まっている。走りはあくまでジェントルだが思い切り踏み込めば575psのエンジンは瞬く間にトップスピードへと加速してくれる。このクルマ、中古車市場にはさぞ出回らないかと思いきや、結構タマ数はあるようで新車価格に比べてもだいぶお買い得な物件が豊富である。とはいえ、高い買い物、よくご自身の目で確かめて納得したものをお買い求めいただきたいと思う。