選択をクリックして中古車条件を選んで下さい

知人がメルセデスベンツE350クーペを中古車で即買いしていた

知人がメルセデスベンツE350クーペに乗って遊びに来た。 前回来た時と車が違ったので、買い替えたのかと聞くと、つい最近中古車を見つけて即買いしたよと笑っていた。 もともとがかなり車好きではあるが、買う時に即決などそうそうはしないタイプだと思っていた。 もちろん店舗も信頼のできるところだったのだろうが、それだけその車の魅力が高かったのだろうと思う。 Eシリーズと言えば、はるか昔にCクラスに乗っていた時期があった。 取り回しも良くて気に入っていたが、家族が増えると同時に大きさが必要になって手放し、それ以来すっかり国産の車だけに落ち着いてしまっていた。 知人は、もう家族のために乗る時期が終わったんでねと言っていたが、そう言えばうちもあまり全員で出掛ける機会も減って来ている。 そうか、お互い子供も大きくなったんだなと感慨深く話し合った。 行員やの如くとは言うが、子供の成長で車もともに変化して行くのは面白くもあり、こうやって振り返るには一抹の寂しさも感じさせてくれるものらしい。 何というか、ボディサイズがその頃の我が家のエネルギーの大きさに比例しているような気がしたからだ。 子供が増えて車も大きくなり、子供が成長して乗ってくれなくなって、大きさが不要になり、いずれはまた夫婦だけに戻って、小さな車でも充分だという話になるのだろう。 そこには加齢も含まれる。年を取って体が小さくなれば、大きな車は剣呑なだけだ。自分の体で取り回せるコンパクトなものに乗りかえる人を多く見て来た。 そういうことか、と呟くと、そういうことさ、と知人が笑った。 君もそろそろベンツに戻ってきてもいいんじゃないか。 そう言われて、そうか、もう子供達が車内で暴れる時期はとっくに過ぎているもんなとまた気付かされる。 汚され、傷つけられることも想定して車種を選んでいたので、自然とそのクセが今でも残っていたのだ。 そんな心配はもうない。 人生も少しずつ先の長さよりも、近づく終着点のことを思い始めるようになっているのだから、これから先はもう一度、自分が楽しむ車選びに戻っても良いのかもしれない。