中古車でも手に入れたいボディデザインが秀逸で有名なセダンタイプのプジョー306

プジョーデザインとピニンファリーナがデザインしたプジョー306はそのボディラインの美しさが有名です。既に日本での新車登録から20年近く経つため、今入手するとするともちろん新車ではなく中古車ということになります。さすがに今では価格も相当お手ごろですが、人気が高く、10年くらい前までは5年落ちの中古車でもなかなかのお値段でした。306には大きく3つタイプ、オープンカータイプのカブリオレ、セダンタイプのハッチバック、ステーションワゴンタイプのブレークがあります。中でもやはり一番多く売れ、ファンも多いのがハッチバックタイプです。乗り心地がよく、長時間運転しても疲れないと評判の運転座席。座席の調整がレバータイプではなく、丸い取っ手を回転させて少し後ろに下げたり、腰の位置を前に出したりと今の車にはちょっと見られないちょっと古臭いおしゃれなところがまた根強い人気の秘密なのかも知れません。古い車ですが今でも、街中で見かけるほどの人気車で、つい走っているのをみると目を奪われてしまいます。


後継の307以降はプジョーの特徴のライオンマークが大きくなってしまうので、小さいライオンマークをみるとちょっと古いタイプなのかなと思ってしまいますが、そこがまたいいところです。しかし、さすがに20年近く前のフランス車だけあって、あくまで今の日本車と比べると劣る欠点はあります。特に品質面では個々のあたりはずれが新車であれ、中古車であれ多いと言われていました。逆にいま出回っている車は初期不良等を乗り越えてきているのでそのあたりの問題はクリアしてる可能性は高いです。それでも電気系統の弱さやブレーキパッド、タイミングベルトなどのゴム類、その他消耗品類の交換には気を使わないとご機嫌を損ねて故障してしまったりします。とはいえ、エンジンは強く、ちょっとやそっとでは壊れないので20万キロ以上走っている現役車もいます。今の日本車のような静かなエンジンではなく、エンジン音がうるさいのもよしあしですが、そういった欠点を補ってあまるのはやはりそのデザインと猫足と呼ばれる乗り心地のよさだと思います。まだ20年なのでこれからですが、将来的には古きよき車と言われる素質のある車です。