巨大なアメリカンスポーツセダン　ダッジイントレピッド　中古車

クライスラー社のダッジ・イントレピッドは1993年に北米で登場したフルサイズ・前輪駆動セダンである。LHと呼ばれるコードネームのプラットフォームを利用したダッジ最大のセダンとして販売され1998年には第二世代へとモデルチェンジがはかられ2004年まで販売された。面白いのはこの車全米でパトカーとしても採用されたことである。その昔60年代から80年代の初めまでは、クライスラー社は米国のパトカー市場の実に45%から60%ぐらいのシェアを確保していたのだが90年以降まったくパトカーを生産しなかったことから急激にシェアを落とし、このクルマで再起をはかったという話がある。さて日本市場にもっとも馴染みがあるのは第二世代、1998年にモデルチェンジしたモデルであろう。このクルマ、全長は5174mmとセルシオよりも大きいクルマなのである。一方車高は1427mmと低く、かなりワイドで長尺、かつ低いスタイリングのクルマといえる。実際にクルマを見るとその迫力は満点である。


エンジンは2.7リッターと3.5リッターのモデルが投入されている。内装はブラックのインパネにホワイトのメーターでシックなシートともコーディネートされ、かなり落ち着いた雰囲気となっている。助手席やリアシートに座るとさすがにこのクルマがフルサイズで大きいことを実感できる。シート形状は体になじみやすくゆったりと着座することができる。またリアシートはレッグスペースも十分で3人が楽に座ることができるレイアウトとなっている。とくにフロントとリアのがらすの傾斜が鋭いため、その分室内は広く感じるのだ。ボディスタイルはセダンでありながら4ドアのクーペのようでもあり、リアから見ても相当アグレッシブな印象を受ける。運転してみるとステアリングもシャープだがアメリカ車らしい運転のしやすさは顕在である。このスタイリングは日本の街中でもかなり目立つものとなるだろう。さて、中古車としてのタマ数はかなり限定的ではあるが、さがせばちゃんと見つかるのが日本の凄いところで、程度のいいものもまだ残されている。気になるかたはぜひ調べてみていただきたい。