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時代はセダンへ　ポルシェ　パナメーラ　中古車

2009年に発売された4ドア4シートの高級セダン車。名古屋モーターショーにも登場した。ラゲッジルームも搭載し、外見からは分からないような実用性を備えており、すでにスポーツカーではないだろう。しかしながらV型６気筒の300馬力エンジンはとてもセダン車とは思えない。ポルシェは今までもフル4シーターのモデルを販売しようとしていたのはご存知だろうか。1950年代にあの911のプロトタイプのひとつに、754というモデルがあったが、当時の代表であるフェリー・ポルシェに没にされ、フル4シーターの911計画は消えたというのだ。つまり4シーター4ドアの市販モデルは、2002年のカイエンがその最初のクルマということになる。結果としてカイエンが大成功。その成果を確信したポルシェが自信を持って発売したのが、このパナメーラである。時代が変わるにつれて、スポーツカーというものは廃れていった。確かにカッコイイとはユーザーも思う。ただ現実を見るとやはり実用的な車を追い求めてしまう。その要望に応えたのがこの車ではないだろうか。見た目においてはスポーツカーと遜色なく、上記の通りバゲッジルームも存在している。車内はセンターコンソールから後方まで左右に完全に分割されており、一見それは普通のスポーツカーのセパレートタイプシートである。しかしながらシートの素材は本革を使い、フロントパネルには木目をふんだんに使っている。それはまさしく今までただのスポーツカーだった同社が高級志向に走り出した瞬間だった。新車価格は1000万円と当然の値段となっている。それでは中古車価格はどうだろうか。インターネットを見てみると、まだ発売されて間もないこの車は、どうやら最低でも800万円は必要なようだ。一般人が乗ることが出来るようになるのはまだ当分先になると思われる。