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フォード伝統のコマーシャルバン　エコノライン　中古車

フォード・エコノラインは1961年から発売されているデリバリーバンの元祖的存在である。もともとフォルクスワーゲンのバンをコンペティターとして開発されたもので、1992年から現行のモデルが改良されながら継続的に生産されている。標準仕様車のE150 と大型ヘビーデューティタイプのE350の2バリエーションで展開されている。このクルマは北米市場ではこのカテゴリーで最も販売されている人気の商品でフォードにとっては商用車部門のドル箱商品でもある。それだけにあらゆるマーケットニーズに対応しており、E350には救急車やバス、消防車といった多用な架装が施されるため、エンジンも4リッターから7.5リッターのガソリンエンジンまで4種類のバリエーションがあり、7.5リッターのディーゼルエンジンモデルも用意されている。EシリーズにはさらにE450やE550といったモデルもあり、用途によってかなり柔軟にモデルの追加やエンジンの追加などを行ってシェアの拡大をはかっている。


日本ではなかなかこれだけの大きさのコマーシャルバンはニーズは少なく、むしろトラックがそれに取って代わる傾向があるが、北米市場ではこのタイプがひとつの文化として定着している感がある。クルマのサイズとしても全長6mを超え、幅も2.1m以上のものであるため、殆どトラックなのだが、なぜかこのクルマをベースにしたものが多い。ひとつはオートマチックが早い段階から用意され、極めて乗用車の感覚に近いため、人を選ばず万人が取り付きやすいというメリットがあるものと思われる。それにも増して、ピックアップトラックとこの大型でりばりーバンというのがアメリカ人の生活に完全い根付いていることがこれだけ長期の販売を支えているともいえる。フォードは既に2014年に久々のモデルチェンジを実施予定と発表しており、新型車がどのようなモデルに変化するのか非常に興味深い状況である。日本へはE150のタイプを中心に並行輸入の中古車が導入されており、北米ほど大型モデルは少ないもののワゴンに近いモデルは購入が可能の状態である。