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ボディの曲線美がポイント　ダッジチャレンジャー　中古車

初代のダッジチャレンジャーは1970年に発売された。このカテゴリーのクルマは、フォードのマスタングに代表されるように価格が手ごろで、コンパクト、スポーツ走行が可能なスタイリッシュなポニーカーとして販売されたものである。このクルマですぐに思い出されるのは71年に公開されたバニシング・ポイントという映画だ。白の70年式のこのクルマを陸送で翌日の午後三時までの15時間で、コロラド州のデンバーからサンフランシスコまで到着させられるかどうかを賭けた主人公のバリー・ニューマンがひたすらクルマを飛ばすシーンがやけに印象に残ったものだ。考えてみれば全編チャレンジャーのCMだったのではないかと思うほどこのクルマの走りが堪能できた。これが功を奏したのか74年のモデルまでの5年間で焼く16万5千台のセールスを記録するに至っている。北米では結構人気の車種であったことがわかる。その後2代目は三菱のラムダが全米向けに販売されるときにこの名前をつけて販売されたが車格もコンセプトもおよそ初代とは異なる状況であった。


ダッジ・チャレンジャーの初代コンセプトが突如として復活したのは2008年である。初代のクルマの精悍なフェイスや流麗なボディライン、スポーティな印象を彷彿とさせるリメイクモデルが人気を呼び今日まで継続して販売されている。現在のモデルは3.5リッターV6エンジンを搭載するものからV8,6.4リッターのモンスターバージョンまでいくつかの選択ができるようになっている。したがって一時は下火になったビッグパワーのアメリカ車をその気になれば本格的に味わうこともできる。国内でも今やこうしたクーペスタイルや2ドアの走りを追及したモデルが本当に少なくなっているだけに中古車市場で比較的リーズナブルな価格でこうしたクルマを手に入れることができるのは実にありがたい。最近のアメ車はまた驚くほど燃費がいいのもうれしいポイントである。昔ながらの豪快な雰囲気を味わいながらも、きちんと低燃費で走ってくれる現代のアメリカ車を再度見直してみるいいチャンスを与えてくれる車になるかもしれない。