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フランスを代表する正統派コンパクトカー　シトロエンC3　中古車

シトロエンC3は2002年に初代モデルが発売され、2009年に現在の2代目モデルが登場している。初代モデルはルノートゥインゴを手がけたデザイナー達が担当し、エクステリアには随所に2CVの面影の残るデザインが施されている。インテリアの扇型のインパネはデジタルのスピードメーターにアナログのタコメーターの組み合わせで、ステアリングもセンタースポークを強調するなど往年のシトロエンらしさを現代風にアピールしたものとなっている。エンジンは1.1、1.4、1.6リッターのガソリンエンジンと1.4リッターのディーゼルエンジンが用意され、日本には1.4と1.6リッターのガソリンエンジン車が導入されている。トランスミッションにはMT,ATをはじめ、くれっちに加えてギア選択も自動化したオートモードを備える2ペダルのMTのパドルシフトによる5速センソドライブが1.6リッター車に導入され話題を呼んだ。サスペンションはフロントがストラット、リアがトーションビームにより構成され、シトロエンらしい乗り味を継承している。


2009年から登場した2代目はプジョー207シリーズとプラットフォームを共有しているが、独自のエクステリアデザインによりまったくイメージの異なるパッケージを実現している。ディテールにも凝っており、ヘッドライトは初代のイメージを残しつつも横長で複雑化したものを採用し、リアのコンビネーションランプも逆L字型を採用して若返ったイメージを訴求している。インテリアはポルシェボクスターを思い起こさせるような3連メーターとなり、全体の造形もスポーティでより複雑なものへと進化している。ステアリングホイールは完全丸型をやめて、下部を削り取ったスポーティな造形とし、グリップも三角形の断面状にしてより握りやすいものにしている。二代目は様々なアイデアとクオリティアップをはかっており、日本車にはない独特の雰囲気を醸しだすことに成功している。極めつけはゼニスフロントウインドウと呼ばれる屋根の上面までフロントウインドウが伸びたガラスが、いままでにはないような開放感をもたらしてくれる。そろそろ中古車市場にもこのクルマが出てくるようになっており、お気に入りの一台を探すのに楽しみな時期がやってきている。