今回は中古車センターの付加価値(オプション)について述べます。
中古車センターでは中古車を販売する、もしくは買取をするというのがメインの仕事ですが、その他にも中古車センターのサービスはあります。例えば中古車の販売ですが、お客さんがある程度車種、年式、グレードなどを決定している場合は車の状態などの説明だけで、あとは金額交渉などになりますが、金額とどういった型の車を考えているという程度の場合、販売員がいろんな車を提案して絞り込んでいく事も必要です。ということで、最初の付加価値としては販売員の提案力ということになります。
次にオプションのサービスというものがあります。一番多いのが整備や交換などです。車というものはそもそもが消耗品ですので、今現在問題なくても大体何万キロ乗るとガタが出てくる、何年乗るといつ壊れてもおかしくないものもあります。そういった部分をきちんと点検し、消耗品を出来るだけ多く交換して販売してくれるところというのは、値段以上の価値があります。中古車を購入する時に一番心配なのは早期の故障です。しかし、これだけ対応してくれているのであれば、仮に故障があったとしても「良くしてくれていたし」というのもありますし、持って行けばいいと結構割り切れる部分があります。きちんとした対応をしてくれていると感じるか感じないかの重要な付加価値です。
現在では、店頭サービスだけでなくインターネットで手軽にやり取りができる時代になってきています。そうなってくると、店頭サービスには今まで以上に付加価値が必要になってきます。これは中古車センターに限ったことではなく、いろんな商品の販売店に言えることですが、店舗でのサービスを重視すると、どうしても店舗の維持費や人件費などのランニングコストが多くかかります。インターネットを上手く利用すれば、店舗の縮小(前向きな)や人件費の削減などランニングコストを大分抑えることが可能になります。
例えば通販サイトなどでは百貨店で売っているブランド品などが、大分安く売られています。これはそれだけ販売にかかる費用を抑えることができているからです。中古車センターに関しても、インターネットサービスを推進し、例えばオークションのようにネットのみで売買を成立させると、店頭で購入するよりも安くなります。現在ではまだオークションで車を購入するのは怖いという認識が多いですが、将来的にはもしかすると主流になるかもしれません。店頭販売の必要性が問われてくる時代です。