今回は軽自動車の中で長く人気を保っているスズキのアルトラパンについて述べていきます。
実はこの車は私にとっても少し身近な車で、妹が大学生~社会人にかけて乗っている車です。実は今も乗っていますが。このアルトラパンは軽自動車と言えばスズキと言われていた時代の終焉(スズキに問題があったわけではなく、軽自動車に注目がいき、他の自動車メーカーも挙って参入したため)の時に、スローライフをテーマに、若い女性をターゲットにしたモダンな斬新なデザインで登場した。
当時の感じでは、ターゲット層が絞られているため、ここまで人気車になるとは思っていませんでしたが、中古車として市場にでるようになり、若い女性だけでなく、町乗りや気軽な足という意味合いで幅広い年齢層に支持されるようになり、今の不動の地位を築き上げたのだと思います。
アルトラパンは2002年に登場し、2008年に2代目にモデルチェンジしています。車内空間に複数のポケットがあり、女性が便利に利用できる内装になっており、よりモダンな車内空間もあきがこないものになっています。また、ボディーカラーが11種類あり、その中から好きな色を選べるのも魅力的です。もともとは若い女性向けでしたので、この11種類のボディーカラーから選んだ車が中古車市場にでてきて、今でも様々な色のアルトラパンが走っています。ということは今後アルトラパンを購入する方は、色にも注目し売る時に高値になりやすい人気色はどれだろうと考えるのも面白いかもしれません。
このように女性をターゲットにした車は、いろんなところに細やかなこだわりを入れています。それが、女性にうければヒット商品になります。これは車に限らず、どんな女性向け商品にも言えることですが。
また、アルトラパンは軽自動車が人気が高いときに、軽自動車の中で斬新なデザインで登場したのが良かったといえます。まずは、軽自動車が人気がない時であればこれほどのヒットはなかったでしょう。軽自動車全体が人気が高く、でも普通の軽自動車にちょっと飽きてきた(ワゴンRやムーブ、トッポなど)時に、いわばその飽きを利用してヒットに繋げたという戦略的な商品とも言えます。
今現在でも中古車ランキングの10位付近にはおり、根強い人気を維持しています。その利用の1つに、同じタイプの車が出てきていないということが挙げられます。といってもそれだけデザインに特徴があるため、似た車を出すと「パクリ」ということがすぐにばれてしまう、ここも上手いと思います。