今回は中古車を購入して良かったという声の中で、廃盤の中古車が熱いという声を取り上げます。
中古車を購入する方は値段の問題や、自分のほしい車が新車では販売していないという問題があってという方が多いのですが、この廃盤の中古車が熱いというのはまさに後者にぴったりの内容です。特に一昔前は大ヒット車も数多くあり、1車種の販売寿命が長かったように思いますが、最近は非常に短くなっているように思います。これはやはり販売台数が伸びない為、次の大ヒット車を生み出す為に現行の車を廃盤にしてしまうのです。
この流れはどんどん廃盤の中古車を生み出すことになるわけですが、やはりヒット商品でないと廃盤というだけでは人気が出るわけではありません。例えば現在は少なくなってしまっている、ちょっと希少性がある車種が実際は一番熱い!ということになります。
ではそれはどんな車になるのでしょうか?最も多いのはスポーツカータイプとワンボックスカータイプの車種です。スポーツタイプは若者の憧れでありましたが、時代の流れの中でどんどん生産が少なくなりました。特にちょっと角ばったとげとげしい形のものは本当に少ないです。しかし、今でもそういった車に乗りたいという「中年」はいます。ここで中年といったのは若者はもうそういった車を知らないからです。
中年とは大体40歳付近でしょうか。その年代ではスカイラインGTRやシルビアなど、走る車が人気がありました。そういった車は中古車を探し、自分でいじって、攻めにいったりしていました。高い新車ではなく、走りやすい車に自分でアレンジする、どれだけ安く購入できるかということもステータスだったように思います。
今ではこういった車はどんどん廃盤になっており、最近の若者は知らないということもあります。そして、今の人気者は箱型よりも丸みのあるかわいらしい車、スタイリッシュな車となっていますので、確かに嗜好が違うといえばそれまでなのかなとも思います。
ただ、こういった昔の車の根強い人気というものはありますが、最近のエコカー減税などなどの影響もあり、経済的でない車が淘汰されてきているのも事実です。確かにCO2問題などもありますので、仕方ない面はありますが、今の車は足としか考えられない時代は少しさびしく思います。中古車をチューニングして自分の車を持つことの楽しさはやってみないと分からないと思います。不経済的な中古スポーツカーがもう1度脚光を浴びる日がくることをひそかに望んでいます。