最近あまり聞かなくなったのですが、十年くらい前にはよく聞いた気がします。
いちおう名目上は中古車なんですが一切使用されていない車なので、
ディーラーが“一般の中古車”と分けて表記したくてそう呼ぶそうです。
ディーラーは少しでも販売実績(台数)を多く見せたいので、
自分達で自分の店の車を購入して数字を計上しています。そうすればその分を、本当にお客様に販売した台数より何台も上乗せできます。
ディーラーがそんな事をする理由は、メーカーからの報奨金の為です。
詳しい数字までは解らないのですが、販売した台数がある一定量を超えると出るそうです。
だから、なんとしても販売台数を稼ぐ為の苦肉の策として誕生したのが新古車というワケです。
要するにダミーなので、冒頭でも述べたようにほとんどの場合が未使用です。
お店によっては、お客様への試乗に使用する事もあるようですが、それにしたって何万キロも乗るわけではありませんし、店の周囲を少し走って帰ってくるだけです。
もちろん乗ってはいなくても台数に含めるために法律通りナンバーが付けられています。
しかも広告で“新古車”という表現を使う事が法律上禁止されている為、あくまでも中古車としてしか販売されません。
当然、本体価格も中古車と同じですし、自動車取得税・重量税ともにお得な価格です。
新車品質のイイ車を、新車よりもぐんと安い値段で手に入れられるチャンスです。
ちなみに新古車が出やすい時期は、やはりディーラーの決算期の関係で春先が多くなっているようですので、ご参考までに。