人気モデルには独自性がある

長年人気を保っている中古車にはそれなりの理由があります。人気がある車には、他の車では補えない、その車ならではの独自性があるケースが多いです。やはり車も自分をアピールするための道具です。どういった車に乗っているかで自分のイメージを決定づけている部分があるのです。

一昔前までは、日本人はみんなと一緒がいいといった人種でした。しかし、今では、みんなと一緒はいや、自分ならではの独自の特徴が欲しいと考える人が増えてきています。そこに車も影響するわけですね。最近の車がエアロパーツなどのオプションが充実しているのもそういった理由があるように思います。ノーマルでは他の車と変わりませんので、エアロパーツを自分流でアレンジすることで、世界に1台の自分だけの車にしたいという人も多いのではないでしょうか。

中古車で購入する場合には、エアロパーツのオプションを自分で選ぶことはできません。しかし、中古車自体にプレミアがついているケースもあります。性格にはプレミアがついているわけではありませんが、ようは廃版の中古車ということです。廃版の中古車は新車で買おうと思ってももうありません、当然ですが。つまりは中古車として購入するしかないのです。そういった車は中古車でも価値があります。特に新車が販売されていた当時、人気が高かった車であれば尚更です。

例えばスズキのアルトワークスがそういったプレミア車だったように思います。かなり人気が高い車でしたが、アルトkeiに吸収される形で廃盤になりました。私もアルトワークスに乗っていたのですが、やはりアルトkeiとは全く異なるものだったので、どうしてもアルトワークスに乗りたい方は中古車で購入するしかありません。このアルトワークスは走る軽自動車として希少でしたし、外見も独自性が強いものになっていて、マニア向けながらそのマニアが多いという実に変わった現象が起きていたように思います。

他にも独自性があるといえばマツダのRX-7などが思い浮かびます。RX-7はロータリーエンジンがウリで、また外見も独自性がある車です。今はもう中古車でしか購入できませんが、マニアにはたまらない1台ではないでしょうか。

このように、人気があったモデルには他の車にはまねできない、独自性がありました。しかし、最近の車にはそういった独自性が少なくなっているように思います。正確には、斬新なモデルが出ると、他がまねをするといった感じですね。