今回は、中古車の中でも人気の高いプリウスの2代目と3代目の比較をしたいと思います。
通常2代目はぱっとせず、3代目が優れているような印象がありますが、プリウスの場合は、正直そんなに大差はありません。それだけすでに完成された車であったといえるのかもしれません。ずっと高い人気を維持し、尚且つバージョンアップを行っても基本的には多きな変化はないということが、それを物語っています。ということで、大前提としてここで比較をしてここが大きく変わっている、ここが改善されているということを声を大にしていうこともありませんが、ちょっとした違いを述べながら、プリウスの人気の秘密に触れていきたいと思います。
まず、デザインだがぱっと見大して変わっていないように見えます。でも、よくよく見てみると何か新しさ、斬新さを3代目に感じます。この違いはフロント周りの傾斜が若干きつくなっていたり、スパッと切り落としたようなテールにあります。そして、それに伴って全長が若干伸びて一回り車が大きくなっています。これが今まで以上の存在感の理由かなと思います。
さて、車体が一回り大きくなったと述べましたが、そうなると走りに影響が出るのではないかと思いますが、それをカバーするものがあります。それが、排気量のアップです。1.5リッターから1.8リッターになっています。そして、エンジンとモーターの進化はやはりかなり進んでおり、本当に静かになっています。そして滑らかな切り替えを実現しており、ハイブリットカーの中で抜きんでた存在になっていると思います。
上記の点は3代目の進化の部分でありますが、2代目の方が良かった点が少しあります。それは、操作性の面です。1.5リッターの車ということで、やはり女性にも操作しやすいということを意識しており、小ぶりのシフトノブ、ウォークスルーの採用などは2代目の特権となっています。もし、値段以外で2代目を希望する理由があるとすると、この点が大きいかなと思います。
他には燃費の部分も気になりますが、「こんなに燃費が向上しました!」と声を大にして言えるような進歩はありません。リッター1キロしか違いがありませんでした。しかもリッター27.8キロとリッター28.9キロの勝負ということで、これくらいの違いであれば、中古車の価格が安いことを考えると中古車の方がお得ということになるかと思います。
このように、進化しても大幅なリニューアルが必要なく、着実に進化していけばよいと車はやはり強いです。ただ、人気車であるがために中古車の価格も他の車と比べると安くない気がします。燃費のことも考えると、よく走る方には間違いなくお得だとは思いますが。