ハマーの生い立ち
ハマーは、アメリカ軍の軍用車ハンヴィー(高機動多目的装輪車両)を民生用にしたH1を祖として生まれたブランドです。
ハンヴィー = High Mobility Multipurpose Wheeled Vehicleの略称
ハマーについて
初代ハマーがハマーH1として世に出た当初は、AMゼネラル社がハマーH1のみを生産しておりました。
当初のハマーには現在の様にハマーH2やハマーH3はなく悪路走破性に特化したハマーH1のみの展開でしたが、ハマー・ブランドをGMが取得した後に既存のプラットフォームを用いてハマーH2やハマーH3の生産が始まり、ハマーH1・ハマーH2・ハマーH3とラインナップの拡充が図られ、ハマーは現在の様に高級SUVの一角をなすブランドとなっております。
ハマーH1
ハマーの初代でもあるハマーH1は、ハンヴィーをベースに民生仕様にしたモデルとして、AMゼネラルが1992年にハマーH1の販売を開始しました。
当初のハマーH1はディーゼルエンジンのみの設定でしたが、1995年モデルからハマーH1は、5.7Lガソリンエンジンが追加され、さらに1996年モデルからハマーH1にはターボディーゼルエンジンが追加されています。
ハマーH1は、2004年モデルまで大きな変更がありませんでしたが、2005年モデルからハマーH1のディーゼルエンジンがいすゞ製に変更されハマーH1からハマーH1 ALPHAと名称変更を行っております。
原油価格高騰のあおりを受け、燃費が悪い(約4km/L)のハマーH1は販売不振となり、ハマーH1は惜しまれながらも生産終了となりました。ハマーH1の兄弟車でもある軍用のハンヴィーは、ハマーH1の生産終了とは関係なく現在も生産されております。
* 数少ないハマーH1の競合車種は、トヨタ・メガクルーザーが有名です。
ハマーH2
ハマーH2は、ハマーH1の雰囲気を踏襲した外観とシボレー・タホをベースにしたプラットフォームを持つモデルです。
したがってハマーH2は、ハマーH1のように軍用車ベースでは無いため悪路走破性はハマーH1より劣っておりますが、ハマーH2はハマーH1と異なり一般的な足回り構成となっているため乗り心地は一般市販車と同様の快適な乗り心地を提供しております。これによりハマーH2は発売当初から好調なセールスを記録しております。
ハマーH2は、2002年よりGMが生産しており、日本では三井物産オートモーティブがハマーH2を輸入しております。
ハマーH3
ハマーH3は、ハマーH2をさらに小型化したモデルとなります。またハマーH3は、ハマーH2同様にハマーH1のように軍用車を基本としないモデルです。
ハマーH3は、ハマーH2と比較すると一回り小さいサイズとなりますので、ハマーH2と比べると取り回しが楽な車となっております。